今や世界中で様々な種類、形のたくさんの時計が販売されていますが、おそらくその全てが右回りでしょう。
なぜ時計が右回りかなんて、当たり前過ぎて考えたこともない人がほとんどだと思います。
そこで今回は、「時計が右回りの理由」についてご紹介したいと思います。
まず、この謎を解くには時計の誕生までさかのぼります。
人類が一番最初に時を計った方法は太陽による日時計です。古代エジプトの人々は、太陽の動きにより変わる影を利用して、時を計りました。
北半球では、太陽が東から西へ動くため、日時計の中心の軸の影は、西から東へ動きます。
つまり、右回りです。こうして、右に回っている影の位置で一日の時刻を知ったのが、時の刻み方の始まりだったわけです。
しかし、ここでひとつ疑問が残ります。それは、こうした影の動き方は北半球のものであって、南半球においては、影は北半球とは反対の左回りに動くということです。
ではなぜ北半球での地球の自転と、太陽光の降り注ぎ方を基に作られたかというと、当時、文明の多くが地球上の北半球に集中していたからなのです。
日時計を発明した文明も、北半球にあったからという理由ですので、もしも日時計が発明されたのが南半球だったら…
「時計は左回り」になっていた可能性も十分にあり得ます。右回りの時計に慣れてしまっているので、もしも時計が左に回っていたら…考えてみるとなんだかとても不思議な感覚ですよね!
それでは、左回りの時計って本当にないのでしょうか?
実は今回ブログを書くにあたって調べていたら、どうやら左回りの時計があるようなんです!!
それは理美容室などで、「お客様が鏡越しに時計を見たときに見やすいように」というサービス精神から生み出された時計だそうです。
しかもその時計、左回りなだけではなく、文字盤も文字も鏡文字になっているとのこと!!
私はまだお目にかかったことはないのですが、皆さんは左回りの時計、見たことはありますか?