皆さんこんにちは!
どんよりしていてスッキリしないお天気ですね。
やっと梅雨らしさを感じています。

さて本日も張り切って、機械式時計の歴史上の偉人たちをご紹介していきたいと思います♪

今回は前回の続きで、パテック・フィリップ創業者を紹介いたします!
前回ご紹介したアントワーヌ・ノルベール・ド・パテックのパートナー、
ジャン‐アドリアン・フィリップ についてです♪

▲左上:アントワーヌ・ノルベール・ド・パテック
▲右上:ジャン‐アドリアン・フィリップ
出典 http://www.patek.com/jp

天才発明家ジャン‐アドリアン・フィリップ(1815-1894)

1815年、時計師の息子としてフランスに生まれたジャン-アドリアン・フィリップ。
彼は21歳のとき自ら工房を開き、発明の才能を持ち合わせた技術者として、懐中時計を生産していました。
1847年彼が27歳の時に、リューズによる巻上げ・時刻合わせの機構を発明します。
この発明を搭載した時計を発売し、販売実績を上げることを計画していた彼ですが、アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックと運命的な出会いを果たし、ジャン-アドリアン・フィリップの人生そのものと、機械式時計の歴史に大きな転機が訪れます。

美術愛好家と天才発明家の出会い

アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックがフランソワ・チャペックと共にパテック・チャペック社を設立してから5年後の1844年、アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックはパリ博覧会で、リューズによるゼンマイ巻き上げ・時刻合わせの機構を搭載した懐中時計を出品していたジャン-アドリアン・フィリップと出会います。
アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックは、当時鍵によりゼンマイを巻き上げていたため、このジャン-アドリアン・フィリップの懐中時計の機構との出会いはまさに革命的なものでした。

1845年、創業者の1人フランチシェック・チャペックが会社を去ったことにより、社名が「Patek & Cie(パテック社)」に変更されます。
フランチシェック・チャペックの後任として、ジャン-アドリアン・フィリップが迎えられ、独立分針やフリーゼンマイなどの新しい機構を開発します。

1851年、ついにジャン-アドリアン・フィリップが正式に共同経営者となり、「世界最高の時計をつくる」という社是を掲げ、「Patek Philippe & Cie(パテック・フィリップ社)」という社名に改められます。

その後永久カレンダーやミニッツリピーターなどの複雑時計、彫金、七宝、ジェム・セッティングなど…ジュネーブ伝統の工芸技術を取り入れた芸術的なタイムピースは、ヴィクトリア女王をはじめ、トルストイ、そしてアインシュタインなど王侯貴族や著名人たちから愛され、時計製造メーカーとして世界的な名声を得ていきます。

伝統の時計製造技術を受け継ぎつつも、最先端の技術を取り入れ時計史の革新を続け、100以上の特許を取得してきたパテック・フィリップ。

創業170周年を迎えた2009年には、工業製品に関する認定規準の中で最も厳しいとされるジュネーブ・シールを上回る独自の品質規準「パテック・フィリップ・シール」を設立し、ムーブメントのみでなく、タイムピース全体からアフターサービスに至るまでを評価対象とする、厳格な規準を自ら課すことになります。

現状では決して満足せず、常に高みを目指す姿勢こそが、創業時からの「世界最高の時計をつくる」という社是に通ずるものであり、まさに世界最高峰のマニュファクチュールという名にふさわしいメーカーです。

現在も徹底した品質管理のもとで、伝統技巧と最先端技術の融合によって世界最高品質の時計を生み出し続けている至高の時計ブランド、パテック フィリップの、美を極めた時計をあなたも是非お手に取って実感してみてください!

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