この1年の世相を漢字一文字で表す「今年の漢字」が発表されましたね。
リオオリンピックの「金」メダルラッシュや、政治と「金」問題など、いい意味でも悪い意味でもこの漢字が選ばれた理由に反映されているようですね。
ちなみにさかのぼって今年の漢字を調べてみたところ、今年は2000年、2012年にも「金」が選ばれていました。
皆さんにとっての今年の漢字はどんな1文字でしたか?
さて本日も、機械式時計の世界により興味を持っていただけるよう、腕時計の基本用語や専門用語を解説していきたいと思います。
今回はは行の「ひ」です!
-ひ-
ヒゲゼンマイ
ムーブメントの調速機構の一部で、リボンのような金属帯がテンプの中心部に巻かれている、スプリングのこと。
アンクルから伝達される反復運動を一定の規則正しい振動周期にして、テンプの回転を調整する。
平ひげ、巻上げひげ、ちょうちんひげなどの種類があり、エリンバーやエルジナイト等の特殊な合金が素材として使われている。
香箱に入っているゼンマイよりも遥かに小さく髪の毛よりも細く、振り子に例えると紐に相当する。
ビッグデイト
ダイアル内の1の位と10の位をダイアル上のそれぞれ別のディスクで日付表示を行う機能。
通常のデイト表示よりも大きく表示されるため、視認性が高い。
ビックカレンダーやアウトサイズデイトと呼ばれることがある。
美錠(尾錠)
ブレスレットや革バンド、ベルトを装着時、腕に固定するためのストラップの部品。ベルトの留め具。
クラスプやバックルと呼ばれることもある。
ビブログラフ
スイス製の機械式時計テスターのひとつ。
ムーブメントや時計をマイク内蔵の台にセットすると、刻音の変化が紙に点線で印字され、その線の傾きで精度を測る。
刻音の変化を長時間連続して記録できるため、紙に印字された刻音のパターンを読み、時計の不具合を推測するという使い方が出来る。なお、ビブログラフとは固有名詞ため、機械式時計のテスターを全てビブログラフと表現するとは限らない。
平テンプ
機械式時計の心臓部分であるテンプにチラネジやアジャストスクリューネジをもたないテンプのこと。
製造段階でバランス調整が施され、精度の微調整は緩急針で行われる。
スムーステンプとも呼ばれる。
平ヒゲ
平らに巻かれたゼンマイで、ヒゲゼンマイの名称のひとつ。
現代の時計では、最も一般的な構造でもある。これと対をなすのが、巻上げヒゲである。
標準時計
時計師や時計メーカーが、機械式時計の時刻調整や製品の精度チェックの際に用いる、標準時の保持に使われる精密時計。
ダイアル上に時、分、秒がそれぞれ別に表示されているのが特徴。
レギュレーターとも呼ばれる。
秒針
時刻の秒を指し示す針のこと。60秒で1回転する四番車と呼ばれる歯車に取り付けられている。
ピンクゴールド
イエローゴールドに比べると赤みがかった素材で、成分は金75%、シルバー10%前後、銅10%前後、パラジウム5%前後、微量の亜鉛など。
シルバーと銅の割合は製造工場やメーカーにより異なる。
時計においては、主にケースやブレスレットの素材として使用される事が多い。
次回は、は行 の「ふ」の時計基本用語や専門用語の解説です。
知識とともに素敵な時計を身に着けて、より魅力的に☆