昨日は成人式でしたね!
成人された方、成人式を迎えたご家族がいる方、おめでとうございます☆

さて本日も腕時計の基本用語や専門用語を、わかりやすく解説していきたいと思います。
今回は、ま行の「ま」です!

-ま-

マイクロローター

自動巻きのムーブメントに搭載されるローターのひとつで、 一般的なローターのサイズよりも小型化されたローターのこと。
約1センチくらいのが一般的である。
ムーブメントのセンターではなく、中心軸からオフセットされて回転軸が付けられることが多い。
比重の重い貴金属などを素材に採用することで、ローターの小型化に対する巻き上げ効率を高めている。
視覚的にも魅力的であるため、コレクタブルな高級時計に多く搭載されている。

巻き上げヒゲ

アブラアン・ルイ・ブレゲが考案したヒゲゼンマイのひとつ。
内側に巻き上げられた部分より、ヒゲの外側を上に持ち上げた螺旋状のヒゲゼンマイである。
平ヒゲに比べて偏芯運動が少ない為、姿勢差が少ないとされる。
ブレゲヒゲとも呼ばれる。

巻き真(巻き芯)

リューズに取り付けられたムーブメントとつながる芯棒。
ゼンマイの巻き上げや時刻合わせ、カレンダー調整を行う際に欠かせない基本となる部品。

マザー・オブ・パール

真珠をつくる母貝のこと。
母貝の内側部分をきれいに削り出して塗装したものが、主に時計のダイアルなどに使用される。
白蝶貝、黒蝶貝、茶蝶貝、コンク貝、淡水真珠貝、あこや貝、淡水真珠貝などの種類が母貝として使用されている。
マザーオブパールを使ったダイヤルは、光の反射加減による光沢の変化や、陶器のように深みがある質感が特徴的である。

マジックレバー方式

セイコーが考案した腕時計の自動巻き機構のこと。
切り替え車式に比べて部品数が少なく量産向けだが比較的安価で効率も良い。
自動巻きのローターが左右に回転すると偏芯させて取り付けられたつめレバーも左右に動き、つめレバーにより伝え車が回転して角穴車と噛み合って主ゼンマイを巻き上げる、という仕組み。
切り替え車式に比べると巻き上げ時の音は少し大きい。

マニュファクチュール

開発、デザインの段階から、部品やムーブメント、ケース、ベルトに至る、時計を構成する全てを自社一貫生産し組み立てまでする体制を持っている時計メーカーのこと。
パテック・フィリップ、グラスヒュッテ・オリジナル、ジラール・ペルゴ、ジャガー・ルクルトなどが有名である。

マリンクロノメーター

18世紀に開発された、船舶用の機械式時計のことで、緯度などの現在位置を割り出すために用いられた時計。
激しい波にも耐えられる設計が施され、時計が常に水平に保たれるよう木製ケースに吊り下げられた構造となっていた。

丸穴車

ゼンマイを巻き上げる機構を構成する部品のひとつで、キチ車の回転力を角穴車または角穴中間車に伝達する役割を持つ歯車。
リューズを回転させると、巻真→ツヅミ車→キチ車→丸穴車→角穴車→香箱真と伝えて、ゼンマイを巻き上げる仕組みになっている。

次回は、ま行 の「み」の時計基本用語や専門用語の解説です。
知識とともに素敵な時計を身に着けて、より魅力的に☆