大晦日ですね!皆さまはどのようにお過ごしですか?
いつもブログをお読みいただきありがとうございます(^^)
2017年も、宜しくお願いいたします。
さて本日も、機械式時計の世界により興味を持っていただけるよう、腕時計の基本用語や専門用語を解説していきたいと思います。
今回はは行の「ふ」です!
-ふ-
ファイブミニッツリピーター
音で時刻を知らせる機能のこと。
リピーター(Repeater)とはゴングの打音によって時刻を知らせる機構のことで、15分単位で知らせるクオーター・リピーター、5分単位で知らせるファイブミニッツ・リピーター、1分単位で知らせるミニッツ・リピーターなどがある。
ソヌリとは違い、任意の時間にレバーやボタンを操作することによって音が鳴る機構。
7時25分ならば、時間を知らせる鐘が7回鳴って7時、15分単位を知らせる鐘が1回で15分、5分単位を知らせる鐘が2回で10分、つまり7時+15分+10分で時間を知ることができる。
単位が小さくなるほどメカニズムは極めて複雑であり、1分単位のミニッツ・リピーターの製造には非常に高度な技術が必要とされる。
詳しくは→ 機械式時計の魅力 4大コンプリケーションとは【2.ミニッツリピーター】
風防
時計表示部分や内部を保護するために、ダイアルを覆って保護している透明部分。
素材はガラスやプラスティック、サファイアガラスなど様々である。
衝撃や水圧、摩擦や傷、光の反射などから時計を守るために様々な工夫が施されており、耐久性、視認性が高められている部分。
複雑時計
非常に高度な機構をもつ複雑な時計。
コンプリケーション・ウォッチとも呼ばれる。
トゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピーター、スプリットセコンド・クロノグラフなどが最も複雑とされる。
その他にもスプリットセコンド・クロノグラフ、レトログラード、パワーリザーブ・インジケーター、ムーンフェイズなどもコンプリケーションウォッチの機構として数えられることが多い。
フックの法則
イギリスの物理学者、生物学者であるロバート・フック (Robert Hooke)が発見した、力学や物理学における構成則の一種で、ばねの伸びと弾性限度以下の荷重は正比例するという近似的な法則。 弾性の法則とも呼ばれる。
「弾性(復元力から生じる性質) 限界内においては、多くの弾性体(弾性を持つ物体)に力を加えたとき、変形の量が小さい限り、復元力と変形量の間に比例関係にある」ということである。
時計の初期の調速機はこのフックの法則を応用して作られた。
復刻版
過去のモデルのデザインや設計図を基に、現代の技術で再現された時計。
別の呼び方でレプリカ、リメイクモデルなどと呼ばれることもある。
プッシュピース
時計のクロノグラフ機能をスタート・ストップ・リセット操作をする、一般的にリュウズの上下に2つ装備されているボタンのこと。
プッシュボタンやプッシャーとも呼ばれ、スタート・ストップ・リセットの一連の操作をひとつのボタンで行うものは、モノプッシュと呼ばれる。
フラット型
時計の風防の形状の一種で、中央の膨らみがなく平らな時計の風防をさす。
光の反射を防ぎ視認性を高めるため、風防の両面もしくは片面に、無反射コーティングが施されているモデルが多い。
ブラックポリッシュ
鏡面仕上げの一種の研磨技術。
時計のブレスなどに、ある一定の角度から光が当たったとき、その素材が黒く見えるようにする研磨技術のこと。
フライバック機構
クロノグラフ機能のひとつ。
計測中にセットボタンを押すと、進んだクロノグラフ針がゼロ位置に戻りリセットされ、何度も連続的に計測を行うことができるという機能。
プラチナ
貴金属元素元素記号はPt、原子番号は78の、白い光沢を放つ金属。
金と同じく王水(濃塩酸と濃硝酸とを3:1の体積比で混合してできる橙赤色の液体)以外には溶けない。
また、酸や錆にも強く加工しやすいが稀少価値が高いため、高値がつけられる。
白金と呼ばれることもある。
振り子時計
1656年、オランダの天文・物理学者であるクリスチャン・ホイヘンスが開発した時計のこと。
ホイヘンスは、サイクロイド曲線(円が、ある規則にしたがって回転するときの円上の定点が描く軌跡として得られる平面曲線)を描く振り子および振り子に動力を与える方法を発明し、振り子時計を作った。
ガリレオ・ガリレイが発見した振り子の等時性(一定の周期で揺れる性質)が応用された。
ブリッジ
時計の歯車やテンプの真軸を支えるプレート(板)。
時計の部品を固定、保持する、橋のような役目をすることからその名が付いた。
受けとも呼ばれる。
ムーブメントの歯車、テンプの真軸を支える板のこと。
振り付け
時計のムーブメント組み立てたり修理する際、調速機であるテンプとヒゲゼンマイをムーブメントに組み込む作業のこと。
ブルースチール
ステンレススチールに焼き入れをし、青色の酸化被膜を作った素材のこと。
時計においては一般的に、針やネジに使用されることが多い。
焼き入れをすることで硬くなり丈夫になり、美しい濃い青色が特徴。
均等に熱を行き渡らせないと色ムラが出来るため、美しい色を出すには熟練の技術が求められる。
テンパーカラーとも呼ばれる。
ブレゲ数字
スイス・ヌーシャテル生まれでフランスで時計の開発を行い、時計の歴史を200年早めたともいわれる時計職人、アブラアン・ルイ・ブレゲが考案した数字のこと。
アラビアン数字がやや斜体がかっている数字。
ブレゲ針
スイス・ヌーシャテル生まれでフランスで時計の開発を行い、時計の歴史を200年早めたともいわれる時計職人、アブラアン・ルイ・ブレゲが考案した時計の針のこと。
針の剣先に丸型の穴の装飾が付いているのが特徴で、ブレゲをはじめ様々なブランドに採用されている。
ブレゲヒゲ
スイス・ヌーシャテル生まれでフランスで時計の開発を行い、時計の歴史を200年早めたともいわれる時計職人、アブラアン・ルイ・ブレゲが考案したヒゲゼンマイのこと。
内側に巻き上げられた部分より、ヒゲの外側を上に持ち上げた螺旋状(らせん状)のヒゲゼンマイで、平ヒゲに比べ偏芯運動が少ないため姿勢差が少ない。
巻き上げヒゲとも呼ばれる。
ブレスレット
時計を腕に固定するための金属製バンド。
素材は、SSやゴールド、ラバー、プラチナ、チタンなどメーカーやモデルにより様々な素材が使われ、革ベルトなどと取替え可能なものもある。
ブレスとも呼ばれる。
フレデリック・ピゲ
19世紀に創業した、スイスの伝統あるムーブメント製造メーカー(旧ルイ・エリゼ・ピゲ)のこと。
スウォッチグループの最高級ブランドであるブランパンなどが採用しているムーブメントを製造している。
振幅(ふりはば)
物体が振動している時の、振れ度合いのことで、機械式時計においてはテン輪の動く範囲のことを指す。
振幅が大きいほど精度は安定するが、駆動には大きなトルクが必要となる。
振幅(しんぷく)と。読むこともある。
分針
時刻の分を指し示す針のこと。
主に時針よりも長くデザインされており、長針とも呼ばれる。
次回は、は行 の「へ」の時計基本用語や専門用語の解説です。
来年も知識とともに素敵な時計を身に着けて、より魅力的に☆
それでは皆様よいお年を☆